歴代最速の@ダーツ

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【ダーツ】イップスの分類・注意点【簡易版】

こんにちは、きしです。

前作『ダーツ イップスの知り方・治し方』は3万字に及ぶ長編であり、その簡易版を作成することにしました。


→前作

kapple1209.hatenablog.com

この記事を読んで、情報が足りないと思ったり疑問が浮かべば前作を参照してください。

 

※現在リライトもしています


イップスとは何か】

ダーツにおけるイップスとは、『反復練習によって習得した巧緻動作が、思った通りに遂行できなくなる様々な症状の総称』であると私が定義しました。

イップスとは、決まった原因から診断されるものではなく、類似する症状をまとめてイップスであると呼んでいるのです。

 

「風邪」は、発熱・咳・鼻水・頭痛などを伴う体調不良のことを指して呼びますが、原因は様々な細菌が原因であり、多くの場合で複数の病原菌が合わせて存在しています。

 

イップスも同じです。腕が出ない・矢が盤に届かない・投げられない・勝手に腕が動くなどの症状が出てダーツが投げれなくなることを指していて、原因は複数存在しいくつか複合していることもあります。


イップスではない人が気を付けること】
イップスの人はより詳しい前作を読んでいると思います。
なので、まず先にイップスではない人に対して、気を付けるべきことを書きたいと思います。

 

第一に、イップスの原因や症例を見ることであなた自身がイップスになることを防ぐことができます。特に感覚で投げている方はなりやすい傾向にあるので注意です。

 

第二に、イップスの方との関わり方を知ってください。
イップスの方は、イップスを知らない方や偏った知識を持っている方から暴言を吐かれたり、心無い言葉をかけられて苦しんだ経験を持っている方が多いです。
『それはイップスじゃない』
イップスはメンタルが原因だ』
イップスはメンタルじゃない』
『練習さぼってるでしょ』
『下手くそになったな』

などです。中にはもっとひどいものもありました。

 

それと、イップスの方に原因や治療法を強制しないでください。
無意識に、親切心で、先輩としてのアドバイス、そういう想いから助けたくなる気持ちはわかります。それでも、イップスをきちんと根底から分析して、さらにその人に合った方法でないと悪化することが多いのです。

ふとした瞬間に、イップスになったことのない人には見えない爆弾があるともいえます。


イップスになった人が気を付けること】

まず、これか前作を読んで自分の型を分析してください。自分がどのイップスの型なのか知ることで、正しい治療法を選択できるようになるからです。

 

次に注意点ですが、イップスの型は複数あります。同じイップス仲間だと思っても、お互いに型が違うこともあるということです。

 

そうなったときに、お互いに『あなたのはイップスじゃない。イップスは○○だから』と否定してしまうことがあります。

非常に悲しいことです。そうならないように、イップスの型を学ぶのもいいと思います。


イップスの型】
イップスの型は4つあります。
1. イメージとパフォーマンスのズレ
2. 失認
3. 心理学的苦悩
4. ジストニア

124は、脳神経の運動回路に異常が生じることが原因です。メンタルが原因でないイップスです。


1. イメージとパフォーマンスのズレ 最も多い型

「こう投げたい」と「実際にはこう投げている」というズレが大きくなってしまうことを原因に発症すると言えます。

このイップスは、プロのフォームを真似したり、他人からフォームを矯正された人に多いです。また、フォームを頻繁に修正するひとにも起こりえます。

この人は投げること自体ができなくなってしまいます。

 

2. 失認 誤解されがちな型

ゲシュタルト崩壊を想像してください。

フォームのリリースや肘など1部分を切り取って意識して投げていると、全体を通しての滑らかな動作ができなくなります。

投げ方が分からなくなるので、1投目がなかなか出ないまま制限時間を迎えてしまう。
半年以上1ゲームも消化できなかった。
1投目ができたら2本目3本目も続くことも多い。

意識の問題だ、投げれてるんだからイップスではないと言われることが多いです。
とくに1番の型から見ると誤解しやすいのです。

 

3. 心理学的苦悩

感情とは、漠然とした思考の統一されたものです。情報として一つ一つ認識できないものを統合して「なんとなく大丈夫」「なんとなく不安」のように方針を示します。

心理学的苦悩とは、脳が「こんな風に投げたい」を計画したものに対して感情がNOを突き付けることが原因です。

感情がNOをつきつける原因は、過去の強烈な失敗体験や緊張からくる場合が多いです。

 


4. 局所性ジストニア

既に脳神経科で長年研究されている疾患です。

繊細な動作を過度に反復する動作をしていると、その運動に必要な脳の回路が突然壊れてしまうことが原因です。

多くの書籍や医学書、サイトが存在するのでぜひそちらを参照してください。

端的に言えば、変な癖が強烈についてしまう感じです。硬直・痙攣・意図しない動き


【克服法】

全てに共通することは、原因を自分で分析することです。
そして、投げ方を1から理論的に組んでみること。
身体の使い方から、基本から勉強してみること。

ジストニアは病院で手術や薬物療法といった治療を受けることが必要ですが、ほかの型はいかに自主的に取り組めるかが大切です。

もちろん、各型に対して詳しい克服法も書いていますがそれは前作を読んでください。


【小ネタ】

ダーツは指先を器用に使いますが、もっと巧緻に物凄い反復を必要とする業界が身近にあることをご存じでしょうか?

音ゲー』です。

私はしたことがないのですが、音ゲーが凄く上手いフォロワーさんから興味深い話を聞いたので載せておきます。

音ゲーは、やっているうちに指が変に動いてしまうことが良くあると聞きます。
イップスのそれぞれの型を説明すると、よくあるよくあるとおしゃっていました。

そういう時は、どうしているのか。

だいたいそのゲームを辞めて、新しいゲームにしばらく取り組むようです。
変な癖がつく前に止めて別のゲームに移行するのは音ゲー界隈の常識なんだとか。

私が言いたいのは、そういう『変な癖がつく』『壊れる前の対処法がある』などが常識として知られているという点です。

ダーツ界隈ではこの常識が明らかに足りていない。

だからこそ、誹謗中傷があったり誤解があったりするのです。


これを機に少しでもイップスが広まればな…と願っています。